6月30日のFacebookの書き込み
東洋医学の基本は、病を診るのではなく、その方の生まれつきの体質(証)や生育過程によって作られた、その方のカラダの状態を診ることにあります。
脚がつったら肝が悪いとか、腎が悪いというように、症状から悪い箇所を特定するということはありません。症状をお伺いして、そのうえでその他の症状、呼吸や脈の速さ、身振り手振りの大きさ、声の張りなど、さまざまなことを総合して、その症状がなぜ起きてしまっているのかを探っていきます。
肩こりが原因で来院された方のお顔をざっと思い浮かべて、みなさんの肩こりの原因はなんだったっけ、と思い出してみました。
きれいに、ほぼ全員、原因が違っていました。
一方で、肩こりで来院された方と腱鞘炎で来院された方の原因が同じだったこともあります。
巷には東洋医学では、という情報がたくさんあふれています。漢方薬が簡単に薬局で買えるようになったことは、とても良いことだとは思います。
でも、東洋医学では1つの特定症状から方剤(漢方薬のこと)を選ぶといった発想は、もともとありません。また、特定症状があったらこういう体質(証)と考えるということもありません。
カラダとココロを1つの全体システムとして考えるため、特定の臓器や部位だけを抜き出して治療をするとか良し悪しを判断する、ということもありません。
わたし達は、病気や症状ではなく、人を診ます。
それが東洋医学の基本であり、Yo-jouの治療の基本方針です。
わたし達は、みなさんに、完全に治りきっていただきたい、そして、セルフケアを併用することで、再発をさせない生活習慣を身に付けていただきたいと考えています。
そして、そのために質の高い情報だけを取捨選択して生活に取り入れていただきたいと思っています。
東洋医学では、漢方では、と言っているのに体質(証)による違いの説明がついていない情報をふれられた時には、その情報が本当に正しいかどうか、Facebookや問診の際にお問い合わせいただければと思います。
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