5月30日のFacebookの書き込み
「以前の怪我が原因で、まだ時々、肩が外れそうな感覚があるんです」という患者さんが来院されました。別の整骨院で四十肩ではないかと言われたそうです。
ところが、可動域の確認をしてみると、動く範囲にはまったく問題がありません。
うーん、可動域が狭くならない四十肩って、僕は整骨・整形業界に20年いますが、初めてなんですが。。。
検査の結果、四十肩ではなく肩周りの筋肉が怪我が原因で弱ったことで腱がゆるんでしまったことで起こる亜脱臼ではないかと思われました。
四十肩の治療は、まずは安静、炎症が治まったら動作の癖の改善です。亜脱臼であれば弱っている腱をがんがん強化していきます。
というわけで、治療は正反対・・
おそらく、年齢と体型・肌の色からの思い込み(ぱっと見は、たしかに四十肩になりそうな体型でした)で、きちんと徒手検査をしなかったのではないかと思います。
経験が長くなればなるほど、どうしても慢心をして基本をさぼってしまいがち。
治療の経験が長くなればなるほど、こうした思い込みで基本的な検査を飛ばしてしまって、結果的には誤診ということが起こりやすくなります。
経験が浅くて起こる誤診とは違って、上司がカルテをチェックしてくれるわけでもないので、こうした誤診は、発覚しにくいです。
患者さんとしては、こんな誤診されたら、本当に困ってしまいますよね・・・
僕も、ヒトゴトとしてではなく、本当に気をつけなきゃと怖かった出来事でした。
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