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2011年12月22日 (木)

顔のリフトアップで腰の施術?

美容鍼灸がはやっています。この本、わりと売れているみたいで、ちょっと嬉しいです♪
※うちも載ってます。院内でお安くお分けできるので興味がある方、おっしゃってくださーい。

 

不健康な美しさではない、健美を求める方が増えるのは、とても嬉しいことです。

 

東洋医学や、筋骨格を整えるという施術がアンチエージングに効果があるらしい、と聞いて施術を受けてみたら、顔のたるみを気にしているのに、腰の施術をされて「???」となったかたもいるかもしれません。

 

でもこれ、東洋医学的には理にかなっているんです。

 

東洋医学では、腎という機能が「中心に集める」という力の源だと考えています。腎が弱くなる(=腎虚になる)ということは、中心に集める力が弱くなり、膨張していくと考えます。

 

肉体という面でみると、体を中心に引き締める力が弱くなり、膨張していく(=太っていく)という特徴があります。

 

また、精神面で見ると、自己確信が拡散していく(=物事をおそれるようになる)という特徴があります。

 

東洋医学では、人は、年を取るに従って、腎が虚になりやすいです。

 

自律神経測定で、腎をとおっている自律神経を測定してみると、乳幼児では「200」といった数値が出ることがあります。小学生中学年程度では「120-160」、高学年で「80-100」、第二次成長を過ぎたあたりで、「70-50」という健康な成人と同じ辺りに落ち着きます。

 

腎は加齢とともに、本当に急速に変化します。そして、これが、東洋医学では、年齢とともに太りやすくなり、また、精神面でも丸くなる原因、と考えています。

 

 

また、虚に傾いた腎を実(=元気な状態)に近づけることで、加齢のスピードをゆるやかにすることができる、と考えています。

 

つまり、腎を強化すること=アンチエイジング、が東洋医学の考え方です。

 

腎が虚に傾き始めると、下半身に不調が出やすいようです。腰痛をはじめ、脚が弱くなる・むくむ・ほてる・しびれる・痛む、下腹部に力が入らないという特徴があります。足のむくみや足の裏の汗が特徴的です。排尿のトラブルを抱える人も多いようです。

 

下半身のトラブルが進むと、少しずつ不調が上半身にも広がり、かすみ目やめまいなどがはじまります。

 

症状が進んでから対策をするのは大変なので、まずは下半身が弱くなったな、と気がついた段階で「お、このままだと急激に歳を取りそうだ!」ということに気がついて対策をすることが大切です。

 

熱がこもりやすい人(熱証)は、竜胆瀉肝湯、杞菊地黄丸がよいようです。

 

反対に熱を作り出す力が弱く、体温が低くなってきた、常に手先足先が冷たいという人(寒証)は、八味滋黄丸、が合っていると言われています。

 

昔の日本人は、足腰の弱りを感じ始めると、湯治をしていたようです。これは、生活の中で培った知恵なのでしょうね。

 

でも、現代社会では、長期の休みを取って温泉旅行というのは難しいと思うので、近くの銭湯や岩盤浴などで体を温め休息を取り、また、体や心が引き締まってきたな、という実感が出てくるまで、塩分と動物性たんぱく質を控え、丹田に力が入る運動をするのが一番だと思います。

 

基本的に、運動は正しいフォームで行えば、全てが丹田に力が入るはずなので、何でも良いと思います。(運動で体重を落とすことが目的ではなく、下腹部に力を入れることができるようになる、体に気力がみなぎるようになるという目的を忘れずに!)

 

また、もちろん、腎を強める経絡に鍼や温灸などで刺激を与えることも、加齢を加速させないためには有益です。腰痛の治療、肩凝りの治療というだけではなく、素敵に年齢を重ねるという点からも、セルフケアや医療ができることはたくさんあります。

 

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