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2011年3月

2011年3月25日 (金)

地震酔いの治療費いくらですか?

火曜日から職場に復帰し、地震酔いがひどくなってしまった方が増えているようで、地震酔いの治療っていくらくらいですか、というお電話を数多くいただいています。

休診日だった昨日、外出をしていた際に、高層ビルにいる時に余震を経験しました。免震構造のビルで、ゆっくりと長いゆれを体感し、多くのかたが地震酔いになってしまう理由がよく分かりました。(地震酔いの原理は
こちらのブログをお読み下さい。)

当院の場合、地震酔いでかかる料金は、2500円から7500円程度、時間は30分から90分程度です。

どういう場合にどの程度の金額となるのか、概要をご紹介します。

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2011年3月21日 (月)

バランス回復のために必要なスキル、メタ認知

スーパーに行くと、まだ、米や牛乳が品不足で、お一人様1本・1袋まで、という貼り紙を見かけます。

一方で、先日、このブログでも記事にしたとおり、本当に保存がきく栄養価が高い食べ物(高野豆腐や豆乳、プロテインパウダー等)は、全く買いだめの対象になっていないようで、豊富に在庫があります。

買いだめをするために必死にスーパーを回る人と、買いだめをしない人の間で明確なのが「メタ認知」というスキルです。

メタ認知、というのは、「自分がどういう認知をしているかを認知するスキル」のことです。

言いかえれば、自分が今感じていること、認識していることが、事実なのか、それとも主観的な思い込みなのかを区別する能力、とも言えます。

品不足の米や牛乳の棚の前で茫然として「自分も買わなければ!」とあせって、牛乳を探し回っている最中に、客観的に、「ああ、私は今、本当はたいして必要でもない、他にいくらでも栄養分を摂取できるものがあるのに、周りに躍らせれて牛乳を探そうとしているな」と感じるスキル、ともいえます。

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2011年3月19日 (土)

地震酔い、自宅でできる軽減方法

地震後、カラダがずっと揺れている感じがするといった「地震酔い」と呼ばれる症状が続いている方がいます。

地震酔いのセルフケアをまとめたサイトを見ていたら、合谷という手のつぼが、乗り物酔いに効くから地震酔いにも効く、といった情報がありましたが、乗り物酔いと地震酔いはメカニズムが違います。おそらく、多くの方の地震酔いに、合谷は効かないと思います。

乗り物酔いは、視野や皮膚感覚から、床下部に一気に大量の過度の信号が送られたことで、自律神経系が正常な処理をすることがでいなくなり、異常を来たすため起こると考えられています。

一方で地震酔いは、長いゆれがつづいたことで、平衡感覚と視覚のずれから起きる症状です。地面が揺れているという事実を脳が処理しきれないことで、カラダのほうが揺れていたと錯覚することで起きます。そのため、錯覚しようがない、急な直下型の地震では起こりにくく、ゆっくりと、長期間にわたって起こるゆれで起こしやすいという特徴があります。

つまり、地震酔いの原因は、脳の勘違いを修正することができなくなっていること。緊張続きで自律神経がアンバランスになっていると、特にこうした修正機能が働きにくくなるため長引くと思われます。

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2011年3月18日 (金)

スーパーの空棚の前で唖然としたら思いだして!

昨日、スーパーに行くと、私の横にいた他の買い物客が「あれがない、これもない、あれもない」と大騒ぎをしていました。

でも、私は普段買っているものが普通に買えましたし、欠品している物は同様の栄養価が摂取できる他の食材を調達することができました。

この数日、いくつかのスーパーを回って、どういうものが買い占められているのかを見て回っていますが、どのスーパーでも普段とあまり変わりなく必要な物を調達できそうです。

物流全体が止まって、全体的に品薄のスーパーはまた別だとは思いますが、我が家の周辺は主要幹線道路に近いこともあり、物流が止まっていません。朝には品物が豊富になります。 店員さんに聞いても、無くなっているのは、買占めが原因で、流通が原因ではないそうです。

こうした環境下で、全く買物に困らない人がいる一方で、パニックになる人がいる。その最大の理由は食材に対する意識だと思います。

どのスーパーも、栄養価が高く、長期間の保存がきく食材が大量に残っていて、一方で、栄養価の低いカップめんや、長期間の連用で過剰に糖分を摂取するリスクの高い食材が集中的に買占めに遭って無くなっています。

当院のウェブ会員の患者様は、ウェブ会員限定のサイトからダウンロードできる、薬膳の食材リストを見ていただければ、比較的栄養価が高く保存がきく食材が分かるかと思います。

この食材リストに◎として載っているような食材、どのスーパーでも余っていました。

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2011年3月17日 (木)

安定給電を前提として医療機関を運営して良いのか?

計画停電で医療機関の電気が止まり、医療の提供に困窮したと発言している人を散見します。

しかし、この報道、あきらかに片寄っています。

なぜなら、国は繰り返し、繰り返し、中小企業を含めた全組織に対して、災害時や何か緊急事態になった時にも業務を継続することができるように計画をしなさい、という指針を出しています。

中小企業BCP策定運用指針 緊急事態を生き抜くために というサイトもあります。

そして、多くの医療機関は、国からの指導に従って、きちんと整備をしてきています。

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2011年3月16日 (水)

緊張続きで具合が悪くなってしまった方へ

このところの自然災害で、長時間緊張が続くことで、カラダに力が入り続けて、特に体幹(背中)がバリバリになっている方も多いと思います。

頭痛、頭重、吐き気、軽い神経症状、鬱屈とした思い
胃腸炎、胃のむかつき
急激な花粉症の悪化

といった症状でお悩みの方も多いかと思います。

こうした時、薬を飲んで痛みや重だるさに対処することが、決して悪いことだとは思いません。

でも、何か病気として症状が出ているのではなく、緊張感が続いたことが原因で、自律神経のバランスが乱れて起きている症状の場合、薬で一時しのぎをしてしまうよりも、自分の力で自律神経のバランスを回復できるようにする方が、ストレスに強い心身を作ることができると思います。

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2011年3月15日 (火)

企業別にリスクマネジメントには得意不得意分野があります

昨日からTwitterでブログを紹介してくださっているコメントを見ていて気がついたのですが、リスクマネジメントという言葉、まだ、あまり正確には理解されていないんですね。

リスク、というのは「不確実性」を指します。事件や事故が起こるのかが不確実。プラスに働くのかマイナスに働くのかも不確実な状態のことです。

つまり、リスクマネジメントというのは、このプラスに働くのかマイナスに働くのかが分からない状態を管理するということを指します。

実際に起きてしまった被害や事件・事故はリスクではなく、インシデントと呼びます。事件・事故対応はインシデントレスポンス、と言います。

今回の計画停電、輪番停電は、停電が無計画に発生し制御できなくなることによってカリフォルニアの大停電のように無秩序に広がっていくというリスクを管理するために行う、リスクマネジメントです。

リスクマネジメントを行う際に大切なことは大きく2点あります。

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2011年3月14日 (月)

計画停電が出来るのは最高級の配電技術があるということ

計画停電の実施時間が刻一刻と変化することに対して、現場の混乱、もう少ししっかりしろ、といったTwitterでのつぶやきを多数見かけました。

しかし、それは大間違いです。

刻一刻と時間を変化させるのを見て、私は心底、すごい!やった!とガッツポーズをとっていました。

なぜなら、それは、数分単位で、電力予測と配電予定をしっかりとこなしている、ということに他ならないからです。

多分、電力会社自らがこういう情報を発信することはないと思うので、もうすでに引退して自由に発言をできる立場の元リスクマネジメントの専門家として、公開情報の範囲で配電に関して書かせていただきます。

※機密保持のため、日本全国の10電力会社の情報を全部ひっくるめて1電力会社のように書きます。ご了解ください。

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2011年3月11日 (金)

休憩場所として開放中@高円寺

Twitter等でもお知らせの通り、現在、当院を休憩場所として開放しています。

お気軽にご利用下さい。

また、通常の診療も継続中です。

長時間の歩行で足をいためられた方も多いようなので、炎症の軽減などが必要な場合には是非ご来院ください。予約は不要です。

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2011年3月 5日 (土)

花粉症の原因いろいろ&体質改善+今できること

この時期、当院の患者さまも花粉症の方がたくさんいらっしゃいます。

目や鼻の粘膜が普段から潤い不足で、この時期になると余計に荒れて症状がひどく出てしまう方

腰や背中の冷えが強く、冬は特に老廃物を外に排出する内臓機能が落ちているところに、大量の花粉をあびて排出機能がさらに低下して全身症状が出る方

手足の末端の冷えやしびれがひどく、血液循環やリンパの流れが悪く、皮膚のバリアが崩れて、皮膚にもかゆみが出てしまっている方

普段から内臓脂肪が多い等、血液の質が悪く、お血(ドロドロ血)状態で、粘膜をはじめとした毛細血管に十分な血液がいきわたっていないために、目や鼻に特に症状が出る方

もともと水分代謝が悪くむくみやすい体質で、花粉の刺激でさらに代謝が落ちることで体内の水分過多になって、水のような鼻水が出続けたり、全身が重だるくなる方

いろいろなパタンの方がいらっしゃいます。

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