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2010年8月21日 (土)

食べ慣れた食材を食べると言うこと

当院のシンボルイラストを描いてくれた、福武忍さんが、ご自分のブログで「イルカと泳ぎ、イルカを食べる(ちくま文庫:川端裕人著)」を紹介しています。

リンク先はAMAZONですが、田端店近くのTSUTAYA、高円寺店近くのアオイブックスどちらにも置いてありますよ!

感情論になりがちな捕鯨(イルカ)や鯨(イルカ)食を、淡々と、それでいて興味深く読ませてくれます。お勧めです!が、本の紹介を書き始めると、何屋のブログ?になってしまうのでこちらに譲ります。

ブログ:Oh happy day!! Title:イルカと泳ぎ、イルカを食べる

本題に入ります。この本と、忍さんのブログを読んでいて、ふと考え込んでしまったんです。

いろいろな社会背景で、イルカやクジラは現代の日本人にとって、食べ慣れた食材ではなくなりました。

でも、一方で、ブタやウシって、現代日本人にとっては食べ慣れた食材と言えるようになったのでしょうか?

裏番長は赤身肉の脂身を消化することができません。ラードなどを食べると、数時間後には首や顔にボツボツができます。

アレルギー反応ではありません。消化しにくい食材を食べたことで全身の血が消化器に集まるため、皮膚の抵抗力が下がり、黄色ブドウ球菌をはじめとする皮膚上の常在菌に日和見感染するのです。(アレルギーであればステロイドが効きますが、感染症なのでステロイドは禁忌です。)

アレルギー反応ではない、つまり、人体として特殊な反応を示しているわけではない、ということです。

ここまでの反応がでる人は、現代では少ないようですが、明治時代に肉食が始まった当初には相当数がいたようで、肉屋の前にある漢方薬局に駆け込んで胃薬や皮膚の薬を処方してもらっている洋服の下にふんどしをしめた男性、という取り合わせの風刺画が残っています(最新の食材を取りながら中身は古めかしい、という風刺)。

今でも、日本人の多くは欧米人と比較すると胃腸が弱く、油や肉食で胃もたれがする人は珍しくありません。

胃もたれがする、ということは、その人の身体にとっては決して慣れて優しい食材ではない、ということです。裏番長の吹き出物のように目に見えないので軽視しがちですが、実際には内臓に負担をかけているわけです。

肉や油を食べて胃もたれをする=胃腸が弱ってきた、なんて実はウソで、もともと消化が得意じゃないものを食べ続けてきたから一定の年齢でガタが来た人も結構な割合でいるわけです。

いろいろな社会背景で、イルカやクジラは現代の日本人にとって、食べ慣れた食材ではなくなってきました。

しかし、その一方で、食べ慣れた食材と考えられがちな、ブタやウシに対して、日本人の胃腸がちゃんと準備ができているのか、というとそうでもないわけで・・・・

200年前に薬を飲みながらでないと消化できなかった食材を「食べ慣れた食材」として消化できる身体を持っている人もいれば、まだまだ「食べ慣れているとは言い難い食材」の人もいるんだろうなあ、と思うんですよね・・・

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