整体・マッサージ1時間3000円と6000円の違い3
真剣に体質改善、症状改善をしたいと考えている場合、少なくともレベル3以上の治療家が1人以上いる治療院を選ぶ必要があります。
本日は、レベル3以降の治療家の判断方法をまとめます。
■レベル3:東洋医学の知見があり内臓機能上の課題を触診・改善できる(23-25万円)
東洋医学の基礎知識を身につけ、触診で筋骨格に加
えて、内臓機能の課題を読み取ることができるレベルです。
このレベルに達すると、ぎっくり腰の患者様が来院して、触診をして、純粋に筋骨格的な問題であるのか、そうではなく臓器的な問題であるのかを判断 し、治療箇所を選定することができます。
また、腰であれば腰、足であれば足、胃なら胃、といった局所的な反応を読み取り症状を軽減させることが可能です。
このクラスをスタッフの中核に据えると、1時間6000円が平均的な施術料として必要です(健康保険の報酬もこのレベルを標準報酬として計算してい ます)。
このレベルの治療・説明を要求していながら1時間4000円しか支払いません、というのは虫がよすぎます。
「治療家の手の作り方」によれば、レベル2に達してから、更に200時間のトレーニングが必要とされています。
鍼灸やあん摩の国家資格を取得させるための専門学校では、このための訓練に400時間を割り当てています。
しかし、何人もの国家資格者にインタビューをしましたが、現実問題としては、臨床に入って3年以内でこのレベルに到達している人はいませんでした。 専門学校でいくら学んでも、臨床に入らないと身につかないようです。
このレベルまでは、解剖学に詳しい、触診技術が高い人の下で知識・技術を身につける必要があります。人の指導される立場です。
多くの場合、このレベルにいる間に、患者様に分かりやすく症状を説明する方法等を学びながら、レベル4-6を目指します。
ここが曖昧な人は、頭の中で理論を整理できないため、患者様にセルフケアを伝えられません。ただ、治療ができるだけ。なぜその治療を選択し たのか、なぜ効くのかが説明できません。
1時間5000円以上払うのであれば、こうした説明ができて触診・施術ができる人の施術を受けたいと考えるのが当然だと思います。
しかし、レベル2-3の基礎が脆弱なため、チーフ・院長に昇格できず、それが不満で独立開業をする、という人が少なくありません。こういう人 は自分の知識は十分だと考えていて1時間5000円以上の施術費を請求します。
裏番長は線維筋痛症の時に1時間6000円前後の治療院を中心に治療院巡りをしましたが、相当な割合でレベル2-3が脆弱な治療家に遭遇しました。
1時間5000円以上を払うのであれば、痛みやだるさの原因となっている箇所の機能をしっかりと説明しきれるかどう か、確認すると良 いと思います。
そして、施術担当者または院長等がこうした説明をできないのであれば、1時間5000円の価値はなかったと見なして良いと思います。
うーん、今日も長くなっちゃいました。
レベル4以降の記事は明日、UPします。
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