電気治療器具でしかできないこと1
昨日の記事の続きです。
オールハンドの施術の方が高価で機械を使うのは廉価版、と誤解されることが多い可哀相な電気治療器具。
家庭用EMS治療器や家庭用マッサージチェアのように、機能を低くして事故が起こりにくくしたものが販売されていることも誤解されがちな原因の1つだと思います。
でも、でも!
家庭用のチェアって最高級品でもせいぜい30万円ですよね。
医療用の電気治療器具って400万円とか、平気でするんですよ~
医療機関でしか利用することができない、医療用電気治療器具というものがあって、家電量販店で売っているものとは、根本的に機能が違うんです。
例えば高円寺店で導入している機械では、
・外傷(ぎっくり腰や寝違え等の捻挫、骨折等)の炎症の改善
・今までは外科手術でしか対応できないと考えられていた損傷した筋線維の強化
・汗がかけない方の短期間での体質改善
・皮膚表面の傷跡の改善
・インナーマッスルの強化
といった機能がついています。今日は、この機能を具体的に紹介していきたいと思います。
(1)マイクロカレントモード
とても弱い微弱な電流(微弱電流)を肌の直下の狭い範囲に流します。
・皮膚や筋細胞の活性化
・筋肉や線維の断裂の修復
・炎症を起こしている個所のクールダウン
という効果があります。
そのため、小さな筋線維や狭い範囲の皮膚の
・傷跡やシミ・シワの回復
・筋肉痛の緩和
・捻挫や骨折等の外傷の急性期の炎症を抑えると同時に筋線維の回復を促す
・筋肉に溜まった乳酸を流す
といった目的で利用できます。
とても微弱な電流なので、電気をあてている間に何も感じません(じんわりと皮膚が温まってくることが分かる人もいます)。ピリピリした感じがないので、電気の感覚が嫌い、という人でも大丈夫です。
通常、ぎっくり腰や寝違え等の直後や腱鞘炎は固定をする以外にこれといった方策がないと言われてますが、このモードで酷い炎症の軽減を期待できます。
また、内出血の跡や、皮膚が角質化している傷跡(妊娠線等も)の軽減効果を期待できるので、美容目的でも大活躍してくれるモードです♪
高円寺・田端どちらの治療器にも搭載!
高円寺店には、美容用のローラーもあるので、顔筋リフトアップストレッチの後で、このマイクロカレントモードで気になるシミやしわの施術をすることができます。
先日、ビューティジャパンという日本最大の美容イベントで確認をしたら、エステサロンで廉価版のこの機械を使ったコースを受けると、40分12000円でした(驚)。いくらなんでも、それはボリすぎでしょ~それとも整骨院が安すぎるのか(笑)
鍼が効果を出す原理はまだ良く分かっていませんが、一般的には皮膚の直下の自律神経付近をほんの少しだけ傷つけることで自己再生機能が働くから、と考えられています。
このマイクロカレントモードは、原理上は鍼が効くと考えられている原理と全く同一です。実際、マイクロカレントモードで自律神経の流れに沿って刺激をしてあげた後で自律神経バランスを測定すると、かなり自律神経のばらつきが改善されている、という面白いデータがあります。
(2)3Dメンズモード
とても弱い微弱な電流を肌の直下~深いところまでの狭い範囲に流します。
効果は(1)のマイクロカレントモードと同じです。でも、マイクロカレントモードよりも深い場所を刺激しています。
なので、深い場所を怪我してしまった場合に使います。
例えば、ぎっくり腰で「どんな動きをしても痛くてたまらない」という場合は、表面の筋肉ではなくて深い部分の筋肉を怪我してしまっていることが多いです。こんな時に使うのがこのモードです。
ほかには、脊椎の引き抜き損傷(分娩麻痺や交通事故等)や、むちうちによる頸椎損傷等でも使います。
こうした、一般的には外科手術を行う以外に治療方法がない、と言われていた深い部分の神経損傷に対して(完全に神経が死んでしまっている場合は無理ですが)、一定の治療効果が期待できるのはこのモード位です。
このブログで何回も書いているとおり、裏番長の肩甲骨の内側の小円筋というところの神経はとても細くて、動かすことが大変です。
ところが、デモでほんの数秒だけこのモードで刺激をしてみたら、動きがスムーズになったんです!これはすごい、と本当に驚きました。(で、数100万円を衝動買い・・・・・)
(3)立体動態波モード
さまざまなヘルツの電力を皮膚の直下~20センチくらいまでに流します。端子をつけかえることで、一定の広さ(30センチ角位)にも狭い場所にも流せます。これは高円寺店の機械にだけついているモードです。
やみくもに複数の筋肉を動かしてしまうわけではなく、狙った筋肉をピンポイントで動かすことができるモードです。
大きな筋肉をまんべんなく刺激して動かすことができるので、体幹を支える長い筋肉や、ふとももの筋肉、お腹のひきしめに使われている細長い筋肉を一気に使うことも、小さい筋肉をピンポイントで動かすこともできます。
あんまり運動をしないで腹直筋を鍛えたい!といった我儘に対応できる機械です(笑)
が、もともとは左右でアンバランスになってしまっている弱い方の筋肉を鍛える等の目的で使うモードです。
ただ、このモードは一度に1つの筋肉しか動かせないので、2つの筋肉を同時に動かしたい、という場合には(4)や(8)を使うこともあります。
(4)ハイボルテージモード
高電力を皮膚の直下~20センチくらいまでに、狭い範囲で流して筋肉を動かします。
電気が流れる場所は(2)の3Dメンスモードと一緒で、流れる種類の電気は(3)の立体動態波モードと一緒です。
肩甲骨の内側、骨盤の内側等等のインナーマッスルをピンポイントで刺激して動かすことができるという、超すぐれものです。
インナーマッスルは自分の意思で動かせるようになるのは本当に大変。
でも、このモードを使うことで簡単に動かせるようになるのです。
また、インナーマッスルだけではなく、表面側にある小さい筋肉も自由に動かすことができるので、小さい筋肉がたくさん集まっている顔のように筋肉ごとにアプローチしなければいけない場合にも使い勝手がGood!(ただし、顔にはとってもとっても弱い出力で使います)
顔筋リフトアップストレッチの後で顔のたるみを引き上げた後でこのモードを使うと、さらに顔筋のリフトアップが期待できます。
(5)テンスモード
(4)の少し電力の出力が弱いモードです。(4)は少しピリピリ感が強いので、指先や足先・顔のように刺激に敏感な個所に使うと「痛い~」と感じる方もいます。その場合はこのモードを使います。
ただ、出力が弱いので、効果も少し落ちてしまいます。もし(4)で耐えられるようだったら、頑張って耐えてください~
はあ、ようやく9分の5までご紹介。ちょっと長すぎるので続きは明日。
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