新コース「姿勢・骨盤矯正&ペインケアコース」の中身を少しだけ公開
姿勢や骨盤を矯正するというとカイロ(ポキポキ)ですか、という質問をよくいただきます。が、当社ではカイロは行いません。
日常生活や動作の癖で生じたゆがみは、骨の歪みではなく、骨を取り巻く筋肉のコリやゆるみが主原因です。そのため、当店で行う骨盤・姿勢矯正は、固くなった筋肉を緩める→正しいポジションに筋膜をリリースする→特に弱い筋肉を強化するという流れです。
このコース、もともとは、姿勢骨盤を矯正しながら減量をするために開発したコース。なので、実際に標準コースで施術を受けた方が「すごい運動量!」「こんなの初めて受けました」とおっしゃるとおり、通常のリラックスマッサージとは全く違う施術です。(真夏はかなり汗をかくと思うので、高円寺店にはシャワーも設置しました。)
そのため、炎症や何らかの御病気をお持ちの方の場合、問診や関節・筋肉の動きを拝見させていただいて、必要に応じて施術をカスタマイズします。
たとえば、ある患者様は炎症(寝違え)があったので、標準コースではなく、操体法という方法で施術をさせていただいたこともあります。
では、具体的にはどんなことをするのかというと・・・・
■基本的な流れ(施術の流れを変えることもあります)
1.筋肉をゆるめる
全身マッサージで全身の筋肉をほぐします。ここでは、仰向けやうつぶせで静止して行う「スタティック・マッサージ(通常のマッサージ、ボディケア、整体等)」です。
2.ダイナミック・マッサージ(R)
肩こりや腰痛の原因となりやすい、肩・体幹部・骨盤を正しいポジションにするための施術です。アプローチしたい筋肉がアクティブな状態になるように姿勢を取っていただきながら施術します。
1で炎症、著しい痛みが見つかった場合には、ダイナミック・マッサージ(R)は行わずに、操体法や自力整体、ストレッチポールといった比較的負荷の低い施術に変更します。そのうえで、炎症箇所を使わずに日常生活を送る工夫をご説明します。
3.医療用電気治療器具による筋強化
正しい姿勢を維持するために必要な筋肉の中で特に弱っている筋肉(炎症がある方の場合は代用で利用する筋肉)を中心に、ピンポイントで筋力を強化していきます。
4.アドバイス
姿勢・自力整体等各人のおからだの状態に合わせて、日常的に気をつけていただきたいことをお話しいたします。
5.クールダウン
ダイナミック・マッサージや自力整体等で疲れたからだをリラックスさせ、クールダウンさせます。
■ダイナミック・マッサージ(R)とは?
ピラティスの発案者であるジョセフ・ピラティスが「リハビリ」を目的として考案した、リハビリの技術と指圧を組み合わせた技法です。
筋肉の走行が読めない人が施術をすると、肉離れ等の施術事故につながりやすいという特徴があります。しかし、骨を取り巻いている筋膜のゆるみやこりを調整し、骨格を正しいポジションに移動させるために、とても効果的な技法で、ドイツ・アメリカをはじめとする諸外国で実績をあげています。
姿勢・骨盤の矯正をしながら、筋拘縮(コリや固まり)を改善し、同時に弱っている筋肉を強化していくことができると思います。
ただ、欧米と日本では姿勢・骨盤のゆがみ方の特徴に大きな差があります。映画などを見ていると、欧米だとそり気味の人が多いのに、日本では猫背さんが多いですよね。そのため、
- アクティブにさせる必要がある箇所(筋肉の種類)
- その筋肉への刺激の方法
この2点は、欧米で実践されているダイナミック・マッサージ(R)をそのまま持ってくることはできませんでした。
そこで、長年筋骨格の整復をしてきたケンキチと、アメリカのピラティスインストラクターコース出身である裏番長の二人で、「日本で多い猫背(頸椎と肩関節のずれ、骨盤の前傾)を改善するためには、どの筋肉をどうやってアクティブにして、どの方向で押すのが一番効果的か」を試行錯誤しました。
体を動かすのが好き!という方は、おそらくとても気に入っていただける施術だと思います。
また、メタボ解消に何か運動でも始めなきゃ、でも面倒くさいんだよな、という方の場合は、運動の変わりにもなって、肩こり・腰痛の緩和も目指せるので、リラックスマッサージの代わりに施術を受けてみてほしいな、と思っています!
最後の蛇足:ネットでいろいろと調べたのですが、日本でダイナミックマッサージ(R)を全面に打ち出している治療院は当店以外見つかりませんでした。少しずつ広まっていくとよいな、とは思う一方で、素人が真似をすると危険な技術でもあるため、具体的な方法の掲載を控えています。整骨院、あまし院、鍼灸院(手技療法の国家資格者の方、という意味です)でご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
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