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2010年5月26日 (水)

漢方アロマ、中医アロマってなーに?

近頃、漢方アロマ、中医アロマといった言葉をエステやアロマサロン等で見かけることが増えてきました。

いろいろな流派がありますが、症状の改善を目的とした施術では、イギリス人の鍼灸・指圧師のガブリエル・モジャイ氏が考案した「オリエンタル・セラピューティック・アロマ」という考え方に基づいて施術をしているアロマサロンや鍼灸院が多いかと思います。

この「オリエンタル・セラピューティック・アロマ」は、漢方薬と同じように症状や体質に応じて精油を選び、経絡(けいらく)という箇所に沿って、アロマオイルを塗って、刺さない鍼や温灸・ホットストーンで刺激をしていくというものです。

ただ、日本では鍼灸院ではなくエステや漢方薬局が積極的に取り組んでいるため、刺さない鍼や温灸と組み合わせて施術をしている治療院・サロンはほとんどないようです。

当院でも、現時点では定番メニューとしてはご提供していません。(できるだけ早めにご提供できるように努力中です。)

是非楽しみにしていてください!

mixi(会員制のコミュニティサイト)で、漢方アロマで利用する精油(オイル)の性質に関するまとめを書きました。アロマテラピスト等実際に施術に携わっている方でないと、あまり興味はないかとは思うのですが、ネットで検索しても、きちんとまとまった情報がないので、載せておきます。

■漢方アロマ、中医アロマにおける精油の選び方・考え方

陰陽五行に精油を当てはめる基本の基本は「性質」と「味」「季節」といった「素問」という東洋医学の基本書に基づいています。

(1)ステップ1 性質で分類する
精油の「気」という表現はかなりスピリチュアルに感じられる表現ですが、モージェイ氏は中医ベースの鍼灸・指圧師であり、かれが表現する「気」は東洋医学でいう「気の性質」のことです。

肝(木):上・外に向かって伸びていく主に上に上がる性質
心(火):温熱を持って上に上がっていく性質
脾(土):生み出す、育成する、サポートする、受入れて収納する性質
肺(金):清浄、収れん、大きく変革する性質
腎(水):潤す、下に下げる、寒涼化する性質

(2)ステップ2 味で分類する
漢方薬の生薬と同様に精油を選ぶ際にも「味」がとても大切な要素になります。

肝(木):酸
心(火):苦
脾(土):甘
肺(金):辛
腎(水):鹹(塩辛)

(3)ステップ3 気候条件で分類する
精油の主原料となる植物・動物が最も成長・活動する気候条件も関係しています。
肝(木):春、風が強い時期
心(火):夏、暑い時期
脾(土):湿気が強い時期(日本だと梅雨から台風シーズン)
肺(金):乾燥が強い時期(日本だと冬)
腎(水):冬、寒い時期

こうした順番で分類をし、あとは臨床で確認をしていった、というのがOriental Therapeutic Aroma (イギリス初の東洋医学ベースのアロマ治療)における精油の選び方です。

※臨床での確認方法
上述の基準に沿って選択した香を嗅いでいただく前後で
・脈の変化を確認する
・肌の色の変化を確認する
・感情の変化を確認する(怒りが収りやすい場合は肝-木-の性質等)

ただし、臨床の実態としては、香りは各個人の記憶との関係が深いため、大失敗をしてしまうこともあります。

例えば、一般的には「肝系統」で怒りを抑えることに効果が高いと考えられている香りであっても、失恋した時にその味の飴をなめていたために、その方にとっては怒りを増強する香りとして記憶されているといったことが起こりえるわけです。

このように、授業で習った通り、参考書のとおりの精油を選んでも、そのとおりの効果がでるとは限らず、精油を選択した前後での判断(四診といいます)が極めて重要になります。

また、四診に加えて、精油の香りを嗅ぐ前後で自律神経のバランスを測定し、その香りを嗅ぐことで自律神経バランスが改善するかどうかを確認することで、適切な精油を選ぶことができます。

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