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2010年2月11日 (木)

味覚障害の治療方針

味覚障害の治療方針を教えてください、というお問い合わせをいただきました。せっかくなので、ブログでも共有したいと思います。

西洋医学では、味覚障害の一番の原因は加齢や薬物摂取の副作用による亜鉛不足と考えています。亜鉛を摂取したとしても改善しない場合には、

①器質的な障害や内臓疾患(舌炎、口内乾燥、糖尿病、肝疾患、腎疾患、消化器疾患、胃切除手術後の貧血)
②その他の原因による味芽の神経伝達異常
③脳の味覚処理の異常

のどれかが原因としては考えられています。

しかし、東洋医学では、味覚障害という症状に注目はするものの、この症状を引き起こしている機能不全がどこから生じているのかを特定してこの根本原因を治療することに注力します。

味覚障害は、あくまでも何らかの不調の結果生じた症状であって、不調そのものではないと考えるわけです。

当店は、東洋医学ベースの治療院なので、病気・症状ではなく、その患者さまの体の特徴(証)を診させていただいています。

ですので、味覚障害の方がいらしたら、一律で同じ治療をするということはありません。

東洋医学ベースの臨床データでは、味覚障害には以下のツボが有効とは言われてはいます。

廉泉、金津、玉液、下関、迎香、風池、合穀、足三里

しかし、実際に診察をさせていただくと、異なるツボ・経絡の施術が必要という可能性も大きいため、あくまでもこうした臨床データは参考にしか使わないと思います。

まずは脈診・舌診・切診(腹部の触診)などで現在の体の状態を確認させていただき、その後、鍼や指圧で刺激を与えると脈や腹部の感触がどのように変化するかを診させていただきます。

この診察過程で、一般的な反応と異なる反応がどういうポイントで出てくるかを総合して、不調の根本原因を探っていくわけです。

ただ、これはあくまでも、当店にお越しいただいた場合、です。

ご家庭できることとしては、爪楊枝を5-10本輪ゴムで束ね、とがっていない方で、上述のツボをトントンと刺激をしてあげることで、多少は回復する可能性もあるかと思います。

大きな副作用も考えにくいので、まずはこうした刺激をしてみてはいかがでしょうか?

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