骨盤のポジションを意識して歩いてヒップラインを締める&膝の痛みを軽減
人間の骨盤は、基本的には前傾しています。日本人であれば指1-2本分、欧米人であれば指3-4本分の前傾が自然です。
そのため、欧米人の方が股関節の可動域が広く、腰回りや膝周りが柔軟な人が多いです。私はずっとダンスをしていたのですが、アジア人ダンサーは骨盤が開かず、足を外に向けるために膝から下だけを開くため、膝の故障がとても多いというのが通説になっていました。
これは、遺伝的な要素もありますが、他にも大きな理由があると考えられます。なぜなら、幼少期から外国で暮らしてきた日本人は、日本だけで暮らしている人よりも骨盤の傾きが大きいからです。
この、大きな理由、なんだと思いますか?
食事?椅子文化?いいえ、違うんです。
この、最大の違いは、歩き方なんです。
日本では体育の時間も、親も、足を前後に出す歩き方が正しいと教えます。しかし、欧米では足を前後に出すのではなく、骨盤を左右に回転させ、その勢いでスカートの裾をすねで蹴り上げるような歩き方が正しいと教えます。
日本式の歩き方では足音がでにくいですし、ホコリがたちません。これは、日本の文化に合った歩き方だと思います。欧米式の歩き方では、ホコリが立ちます。これを日本の屋内でやったら、すごく迷惑です。
なので、遺伝的要素というだけではなく小さい頃からの歩き方の習慣もあって、日本人は骨盤をしっかりと立てるという動きが苦手な方が多くなっているようです。
20代後半にさしかかり、そろそろウエスト・ヒップラインのたるみがきになりはじめた、という方が、足を前後に動かす歩き方を続けていたら、ますます骨盤の動く幅が狭くなってお腹周りがたるんできてしまいます。
また、江戸時代のように平均寿命が50歳という時代であれば、あまり問題にはならなかったのですが、現代社会では、この骨盤の可動域が狭く、膝を痛めやすい歩き方、動作は高齢になるにつれて、大きな問題となります。
歩くときには、膝や足首からではなく、腰から脚が伸びているということをしっかり意識して、脚を前に出した時に、骨盤も一緒に前に出ているか、脚が後ろに移動した時には骨盤も一緒に後ろに移動しているかを意識してみて下さい。
美容と健康の両方の観点から、歩き方には気をつけてみて下さいね!
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コメント
わたしの骨盤はいつも後ろに傾斜していて、
オステの先生に「人間にもどりましょうね」と言われます。
あは。
歩き方に気をつけてみます。
慣れるまでに、えらく転びそうですが。
投稿: しのぶん | 2010年2月22日 (月) 09時08分
しのぶんさん
あら、やっぱり人間ではなかったんですね(爆)
というのは冗談として、骨盤が後傾するのは、大臀筋の量が足りないからです。歩くときに大臀筋が動いているな、というのが分かるように意識してみてください!
投稿: 前田あみ | 2010年2月22日 (月) 21時03分