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2010年2月28日 (日)

第3回 ○○証とか○虚とか、いっぱいありすぎ!覚えられません

虚証ー中庸ー実証
寒証ー熱証
陰虚ー陽虚 etc

東洋医学の本を読んでいると漢字がずらずら並んで、挫折しました。

と言う方、きっとたくさんいますよね。

鍼灸科の学生のように、専門家になろうという人間だって、つまづいているのが現実です。

これは、まず本や授業の組立て方に大きな問題があります。

大概の本が「寒証とはこういう体質の人」「熱証とはこういう体質の人」というように、証の名前が先に来て、次にその証の特徴が書かれています。

でも、第1回、第2回で書いたとおり、まずこの「名称→体質」という順番が、東洋医学が成り立った歴史とは逆行しているのです。学問を成立した過程と逆の順番で学ぶのは、かなり大変です。

ここはやはり、素直に「体質→名称」で学ぶ方が遙かに楽ですし、臨床にも応用しやすいでしょう。

お友達や同僚の方の姿形を何人か思い出してみてください。

肩幅が広い人、狭い人
皮膚が浅黒い人、青白い人
立つときに足を開いて立つ人、閉じて立つ人
歩くスピードが速い人、遅い人
声が太い人、細い人
声が響く人、響かないのにうるさい人、声が響かず静かな人

いろいろな人がいますよね?

1959年にアメリカのフリードマン・ローゼンマン医師が、性格・行動パターンが攻撃的、挑戦的で、責任感の強く、タフで活動的であり、競争心や攻撃性が強く、いつも苛立ち気味な人ほど心・血管疾患になりやすいということを証明しました。現代では、性格・行動パターンの人をタイプAと定義しています。

このように、精神医学を除く西洋医学では、正確や行動パタンと疾患が関連している、ということは1959年まで公式には扱われてきませんでした。

しかし、東洋医学では、伝統的に、性格・行動パタンは体質に大きく影響していると考えており、何か不調があったり病気になると、その人の性格・行動パタンを問診でしっかりと聞き出すということを重視してきました。

そして、外見上の特徴や行動パタンとかかりやすい疾患の相関をグループ分類したのです。

このグループのことを「証」と呼んでいます。

外見上の特徴や行動パタンを、もれなくだぶりなく完璧に分類することは不可能です。どうしても、もれが出てしまったり、ダブりが出てしまったりします。

そのため、目的に応じて、いくつもの分析軸でグループ分類しました。

この分析軸が、日本、中国、韓国では異なっていて、同じ国でも各流派で微妙に異なっているために、たくさんの○○証という名称が氾濫しているのです。

ですから、証の名称を覚えたり、自分の証は何だろう、と考えるときには、まず最初に、その証は何を分析するために作られた分析軸なのか、ということを理解しなければいけません。

次回以降は、いくつかの証を取り上げて、それぞれが何を分析する目的で作られたのかを見ていきたいと思います。

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コメント

はじめまして、ミクシーから来ました
私は「グアシャ」で勉強しましたが、凄く楽しかったです~

投稿: アロマハート | 2010年2月28日 (日) 12時37分

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