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2009年12月14日 (月)

徒弟制度からの脱却 鍼灸師・柔整師にライフワークバランスは可能か

おはようございます、裏番長です。
本当はオーナーが書くべき記事なんですが、昨日の記事の続きなので、オーナーと一緒に話しながら、私が書きます。


一昨日の忘年会で、少しだけ株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんとお話しさせていただきました。


私が「当店(Yo-jou)は、週40時間労働で週休2日制なんですよ」とお話しすると、小室さん、とても驚いてらっしゃいました。そうなんですよね、小室さんのようにライフワークバランスに詳しい方であれば、ボディケア業界、特に鍼灸・整骨・接骨という伝統医療業界の苛酷な労働条件については、お詳しいはず。


Yo-jouのように、週休2日、週40時間労働の鍼灸整骨院というのは、確かにかなり珍しい存在なんです。


では、Yo-jouが何か特別に無理をして、週休2日週40時間労働を実現しているかというと、そんなことはありません。


これ、とても単純な話なんです。Yo-jouの平日の受付時間、15時から22時半です。ですから、だいたい14時半くらいから23時半くらいが労働時間なんです。つまり、9時間。休憩を20分づつ3回取れば、8時間労働です。休憩が取れなかったとしても、1時間弱の残業です。


そして、土曜日の受付時間が10時から18時。昼休みが2時間あるので準備と後片付けを入れて、だいたい7時間労働です。


というわけで、週40時間、残業があっても45時間労働程度です。


昔から当店に来て下さっている方は御存知のとおり、以前は、午前中も施術をしてました。午前中を閉めるという決断をするのは、それはそれは大変なことでした。経営の基本は、固定でかかる費用を使い倒すこと。ですから、大きなコストである家賃を考えると、一日の半分を閉めてしまうというのは、本当に、覚悟がいることでした。


でも、わたし達は純粋にお客さまのことを考え、結論として午前中は閉めることにしました。


それは「加齢による関節の痛みや症状を軽減に来る高齢者が居心地が良い店舗」と当店のメインのお客さまである「忙しく働く中で、なんとか時間をやりくりして体のメンテナンスをしたいと考える30代~50代の方が居心地が良い店舗」は相容れないと考えたからです。


Yo-jouが、もう少し店舗面積があれば、両方の方にとって居心地の良い店舗作りをすることも可能だったと思います。しかし、現在与えられている条件で、当店に来て下さるお客さまにとって、一番良い環境を作るためには、午前中を閉めるしかない、と決心しました。


近隣には、伝統的な接骨院がいくつかあります。ですから、Yo-jouに来て下さっていた、午前中しか通えないという方には、誠心誠意ご説明をして、他店に通っていただくことにしました。


経営は集中と選択とは、言われます。しかし、集中し選択するには覚悟が必要です。また、今までご愛顧くださっていた方への責任を果たす必要もあると思います。


Yo-jouの施術は、伝統的な鍼灸整骨院です。しかし、労働条件や宣伝などは、論理的に考えて合理的で、お客さまも働くみんなも最もハッピーになるようにしていきたいと考えています。


わたし達の決断が、正しかったかどうか、それはお客さまが決めることだと思います。ただ、労働時間が短くなり、休暇が増えたことで、施術者の健康・学習時間は確実に向上しました。ですから、今まで以上に技術力・説明力に磨きをかけて、お客さまに還元できると信じています。

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