日本人に多い脾虚体質 生活習慣病のリスク
こんにちは、裏番長です。
昨日の夜は、オーナーの誕生日会で深夜まで起きていて、 みんなついさっき起き出してきました。なので、この時間になっての更新です。
昨日の記事で、わたしの証(肝虚寒証)の特徴と生活上の注意点を書きました。今日は、日本人にとても多いと言われている「脾虚(ひきょ)」のことを、少し書きたいと思います。
脾虚の人は2パタンいます。陰が強い人は「色白、痩せ型、ちょっと動くとすぐに息切れや汗をかき、疲れやすい」といった外見的な特徴があるそうです。肝虚寒証の、汗をかかないのとは対照的ですが、ぱっと見の外見は似ています。
陽が強い場合は体格はしっかりしていてひき締まっています。血色がよくて、口は大きめで、声が大きくてハッキリと話します。
陰陽どちらであっても「胃腸が弱い」「疲れやすい」「免疫力が弱い」ため、特にアレルギー性疾患、胃下垂、腎臓下垂、子宮下垂、低血圧、慢性胃炎、慢性腸炎、便秘になりやすいという特徴があります言われています。陰が強い場合は食欲がなく、陽が強い場合は食欲が旺盛です。
陰が強い場合は、性格的には、慎重で、思慮深いまじめなタイプで、 記憶力や洞察力に優れています。ただ、慎重すぎて決断が遅すぎることも多々あります。また、体調が悪い時は、精神面に出やすく、あらゆることが面倒くさくなり、落ち込みがちで、無口になります。陽が強い場合は正反対で、宴会幹事タイプです。
一日3-4合の玄米を食べる、我らがカリスマオーナーは陰が強い脾虚。しかし、彼の辞書に「食欲が無い」という文字はありません。しかし、この食欲という点を除くと、陰性の脾虚全てがオーナーにぴったり当てはまります。
多くの人の場合、オーナーのように、本やネットに書いてある証の特徴に、一部は当てはまるけれど、一部は当てはまらないことが大半だと思います。これが、東洋医学がとっつきにくいと思われる理由の一つだと思います。
脈診などで、専門家にしっかりと見てもらうのが一番の近道ですが、それ以外には、他に起きている不調と照らし合わせて見るという方法が役に立ちそうです。
陰性が強い脾虚の場合、栄養を吸収しにくいため、血液が不足し、貧血や肌荒れ、生理不順、 かかとのひび割れなどの症状があります。 オーナーのカカトは、ひび割れがガタガタ。なるほど、脾虚の人の特徴ですね。
東洋医学では、生活習慣病は、陰陽問わず、脾虚証・脾虚肝実証の状態で起きると考えています。日本人は、脾虚になりやすいタイプの人が多いため、胃腸が弱い人や、生活習慣病の割合が多いと考えられます。(東洋医学的には、脾虚の人は太った人よりも、生活習慣病のリスクが高いと考えます。)
このタイプの人は、腰痛や胃腸の不調など、なんとなく不調という時には、不足した気と血を補うために、漢方薬であれば婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)などを使用します。婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)は女性が飲む漢方という印象が強いのですが、実際には、血が足りない脾虚の男性にも適していると言われます。
また、胃腸が弱いことが多いため、胃腸を冷やさないように、冷たい食べ物を避けることが大切とのこと。何よりも、お腹が減ってから食事をすることで、しっかりと胃腸が働くようにすることが大切だとか。
なんとなくの不調が進んで、不眠、動悸、不安感、イライラなどが始まっている場合には、「帰脾湯(ひきとう)」などを用います。
日本人に多いタイプなので、薬局でも「加味帰脾湯錠(かみひきとうじょう)」は、よく見かけますよね。
自分は痩せているから、生活習慣病なんて関係ない、とは思わず、胃腸が弱かったり、カカトががさがさしていたら、早めに生活習慣病対策で食事に気を遣ってみてはいかがでしょうか?
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