線維筋痛症、あきらめないで(再)
おはようございます、裏番長です。
私は、1995-6年頃に線維筋痛症に罹患し、2002年に寝たきりになりました。そして、2003年に一大決心をして真剣にこの病気と向かい合い、完癒(症状固定)を迎えました。
この記事に「線維筋痛症」で検索をして来られた方もいるかた思います。そうした方は、私の治癒の経緯は「線維筋痛症あきらめないで」というブログの記事や、雑誌のインタビューなどで御存知の方も多いかと思います。
「線維筋痛症あきらめないで」という記事は、2005年の、線維筋痛症が原因と思われる大杉君恵アナウンサーの自殺に衝撃を受けて書きました。
2005年当時、日本では線維筋痛症が完治するという情報はほとんどありませんでした。
同じように、希望を失って死を選ぶ人が出てはいけない、その思いで記事を書きました。
当時は、完治したという人もほとんどいなかったこともあり、Wikiペディアや各種メディアは線維筋痛症の完治例として私しか例に出せなかったよう です。そのため、一時的に、露出が増え、これがきっかけで、たくさんの、線維筋痛症の方やそのご家族とメールのやりとりをするようになりました。
あれから丸4年が経ち、ずいぶんと状況は好転しました。
線維筋痛症に関する情報は日本語でも入手できるようになりました。また、私がメールのやりとりをしている方の中にも、完治をしたという人が出てきました。
それでも、この完治をした仲間達と情報交換をすると、私の苦労と同じ苦労をしていることが分かりました。
2003年に線維筋痛症を完治させることができた私は、ひたすらラッキーだったとしか言いようがありません。しかし、2009年現在、すくなくともアメリカではこの病気に対する治療方法は有る程度確立しつつあります。
「国の境目が命の境目であってはならない」
これは、国境無き医師団のスローガンです。そして、私自身も、その通りだと思います。
私のしてきた取り組みは、アメリカでは線維筋痛症の治療方法として、ごく当たり前の方法です。
アメリカでは、多数の書籍が出版され、メイヨークリニック(オバマ大統領が全米で最も優れていると絶賛している総合病院)は患者教育用のDVDを出して「鍼灸とストレッチと食事療法」を勧めています。
しかし、この当たり前、日本ではほとんど知られていません。その理由は、いろいろと知っています。でも、私は、Yo-jou通信で、他の団体や医療機関 を批判するつもりは一切ありません。(わたし達患者にとっては、病気が治りさえすればよくて、医療業界の覇権争いなど、どうでもいいですから。)
私は、施術家ではありません。医療従事者でもありません。ごく普通の、元線維筋痛症患者です。ですから、私がこの病気について書いても、医学的な根拠とはなりえません。
でも、自分のしてきた取り組み、そして私の取り組みを支えてくれた日米のサポーターたちの取り組みに関する情報を発信していくことで、この治療の道のり が平坦になっていくことを期待しています。
最後になりますが、当店は、施術家3名の小さなお店です。線維筋痛症の患者さんをたくさん診ていける規模のお店ではありません。
ですから、この記事を書く目的は線維筋痛症の方に「当店に来て下さい」と言うことではありません。線維筋痛症に関する情報を発信し、主に鍼灸師・按摩師の方が施術を行う際の参考にしていただくことです。
Yo-jouで治療をしたいと言って下さる方は、いままでもたくさんいらっしゃいました。でも、私自身は、線維筋痛症の治療は毎日通える自宅の近くで受けることが望ましいと考えています。通院で体力を使い果たしてしまっては元も子もありません。
良い治療院を探すお手伝いはしますので、通い続けられる距離で治療をしていくことができるように、一緒にがんばっていきましょう!
いつものYo-jouからのお願いです。
本日、施術を受けられ方へのアンケートフォームはこちらです。Yo-jouをより良くするため、ご協力をお願いいたします。
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コメント
はじめまして。
線維筋痛症と言われてます。
ここ1か月の軽いウォーキング・お灸(自分で)
で激痛がきえました。心の落ちこみの薬も飲んでます。
あと、『筋肉痛とコリ』を取りたいです!
どうかアドバイスください!!!!
(..)
投稿: ニコニコ | 2009年12月19日 (土) 18時08分
ニコニコさん
こんにちは、はじめまして!
このままずっとご自分で続けられる軽い運動とお灸で治療を始めたんですね。素晴らしいですね!
今、手元にメイヨークリニックが出している線維筋痛症の人向けのDVDがあります。症状を軽減するための簡単なエクササイズ(ヨガと瞑想)や食生活が入っています。
体の力を抜いてリラックスするためのアイディアがとても豊富なので、少しずつ内容をご紹介していきますね!
特に知りたいということがあれば、また是非コメントをください。
投稿: Lammy(前田あみ) | 2009年12月21日 (月) 04時14分
お返事ありがとうございます。
完治を目ざしていこうと思います。
近くの鍼灸院も体調をみて、たまに通ったりしたいと思ってます。
早く痛みが出ず、薬飲まなくてよい状態になりたいです。
簡単なエクササイズ紹介を参考にさせていただきます。( ..)φメモメモ
投稿: ニコニコ | 2009年12月21日 (月) 11時53分
私も、線維筋痛症で悩んでおります。DVDの内容を教えていただけるとありがたいです。
もう7年目になりますが、絶望せずに完治目指して頑張ります。
投稿: そら | 2010年2月11日 (木) 17時03分
ニコニコさん そらさん
ごめんなさいね、現在、メイヨークリニックに著作権の確認中です。まだ返事が来ないので、もうしばらくお待ちください。
投稿: Lammy(前田あみ) | 2010年2月15日 (月) 21時05分
はじめまして。
今日学会の市民講座に行き、
がっくり失望し、とても疲れました…。
「アメリカのごく当たり前」が、なぜ日本でほとんど知られていないのが、分かった気がしました。。。
メイヨークリニックが出している線維筋痛症の人向けのDVDの入手方法はどのようにしたら良いかお知らせ戴けますでしょう?
英語が出来ませんが、とも角チャレンジしてみたいと思っています。
本当にこちらのブログが落胆を和らげて下さいました。
希望をありがとうございます。
投稿: たまゆら | 2010年11月15日 (月) 03時59分
ご返信が遅くなってごめんなさい。
日本国内で入手する方法がないかを、いろいろと探していたのですが、アメリカから直輸入するしかなさそうです。
Amazonに掲載している、直輸入代行サービスが一番安いようです。
http://www.amazon.co.jp/Mayo-Clinic-Wellness-Solutions-Fibromyalgia/dp/B000WTVYYA/ref=sr_1_11?s=dvd&ie=UTF8&qid=1290562492&sr=1-11
このDVD、アメリカアマゾンの評価を診ていただくと分かる通り、アメリカでは、常識となっていることしか扱っていません。(なので、アメリカamazonでの評価が低いです)
メイヨーからは、配布は禁止、字幕をつけたバージョンの公開も禁止、ただし、無償であればこのDVDを流しながら私が口頭で通訳をしながら内容を説明することはOKとの利用許諾が出ました。
でも、そのためには、セミナーを開催しないといけないんですよね。。。。今、痛みがあって苦しんでいる人が、セミナーに参加できるのでしょうか。。。。
できるなら、セミナー開催することは簡単なのですが。。。
投稿: lammy | 2010年11月24日 (水) 10時39分